やな場

友人と嫁と私の計4人で簗場に行ってきました。

あいにくと鮎が竹で組んだ梁には捕まるとこは観られませんでしたが、新鮮な天然鮎を塩焼きは勿論の事、味噌焼き、南蛮漬け、卵の塩から、吸い物、さらに、新鮮ならではの刺身を満喫しました。

鮎は柔らかく、ふっくら。どれも美味しく、いただけました。

しかし、一番美味しかったのは、廻りを囲む流れる水の音、香り、色と涼しい風でした。




さて、料理の締めが問題。なんと鰻が出て来ました。まっ、ここで穫れたものなら良いかなって思っていたら、その疑問に電光石火で反応したのが嫁でした。

運んできた女中さんに

「この鰻、ここで穫れたの?」

「いえ、これは違います。」

「・・・・」

皆の頭に同時によぎった一つの疑問。さすがは嫁です。即座に聞きました。

「じゃ、鮎は?」

ゴックと喉の音が聴こえそうな間。

「養殖じゃないですよ。ここで穫れたものです。」

「おおーー」

って大きな歓声は上げませんがホッとしました。よくぞ聞いた我が嫁よ。今日は褒めてつかわす。