THE END
退院した母の家に義弟が見舞いに行った際に、母が私には内緒って話で
「明日、一寸出かける所が有るから退院したんよ。」
この内緒話が何故か内の嫁に届いてしまった。
(口が軽いって災いの元)
「具合が悪いのに、遊びに出かける為に退院するなんて!」
と「遊び」が追加されて勝手に憤慨した訳でして、それが私に飛び火してくる。
「どういう事よ。これだけ心配してるのに仮病じゃないの。」
面倒な話は嫌なので、早速コペンを走らせ母の元へ。
「何か今日は出かけたんだってね。どこ云ったのね。」
「・・・・黙っておくように云ったとに・・・・」
(やっぱ仮病なのか・・でも入院したし・・)
「あのね、アンタ達に云うと心配するから云わなかったけども・・仕方がないね・・」
声もかれて身体もシンドそうなので病気は完全に回復してないように見える。
「実は、院長と話たらね、子宮癌の疑いがナイ分けではナイって事になってね。知り合いの産婦人科で診てもらっておいでと云われたとよ。」
「えっ」
「それで、一人で行こうと思ってね。でも今日は身体が動かないから明日以降にしたとよ。黙っていて御免ね。」
仮病ではなく、遊びでもナイ事にホッとしたけど、今度は癌の話でホッと出来ない。
「一人で行かないで、僕か○○がついて行くから。大丈夫だよ。用心の為、念の為に検査するだけだよ。」
その後、嫁に報告して嫁姑問題は解決。さて癌の問題は・・・・・
今日、検査の結果は白。詳しくは2〜3日後らしいが、問題ないと思うとの事でした。
「何で癌なんて思ったとよ。」
「・・・・あそこ から血が出たとよ。体調も悪かった時だけど、トイレに行くと必ず・・」
「・・・・・・・あそこ って前の事だろうけど・・・・後って事もあるよ。」
「ん、・・・・・THE。」
そういえばって話になって今度は違う病院に行くみたい。